Trubschachen, Switzerland, 2020

ロープネットを使ったヒンメルスハウスマッテ・シュテグ吊り橋

エレガントな吊り橋が2020年11月以来、エメンタール地方トルプシャヘンのトゥルーブ川に架かっています。歩行者・自転車用のこの橋の構造は独特です。通常の懸架ロープの代わりに、初めてステンレススチールメッシュに橋が架かっています。

位置

橋はトルプシャヘンのヒンメルスハウスマッテと駅を結んでいます。地元の子どもたちの安全な通学路になると同時に、全国に広がるウォーキングおよび自転車網の穴を埋めることにもなっています。

構造

橋は、ロープネットWebnetを使ってガイロープを張り、橋桁によって支えられています。懸架ロープの代わりにロープネットを使用することで、転落防止の装置を追加する必要がなくなりました。支柱と支柱の間の橋桁の長さは21.5 mで、橋の幅は2.2 mです。荷重4.0 kN/m2で橋は設計されています。

グリッドが4本のHEA 140鋼に載せられ、そのHEA 140が支間長にわたり、7つの橋脚に置かれ、ネットの緊張によって、280 mmのたるみを持つ弓型になります。このたるみによって、障害のある人たちでも利用できるようになっています。

ステンレススチールのネットは直径3 mm、6 × 19 + WCのロープによって構成されていて、ロープはメッシュ幅80 mmでスリーブと結合しています。ロープネットは直径26 mmのガイロープ、ステンレススチール製スパイラルロープ 1 × 37に取り付けられ、両側にJakob Forteクレビスとターンバックルが付いています。ガイロープは23.7 mの支間で2.4 mのたるみで、f/l = 1/10の比になります。ガイロープはJakob Forte - M36と支持ロープとともに支柱ヘッドに取り付けられています。

高さ5.3 mの支柱は空洞型になって溶接されていて、桁のうえで支柱の鋼を支えています。そして鋼がボルトによって支柱と接続しています。グリッドも含めて橋は重さが約12トン。鉄筋コンクリート製の 重量ソリューションの上に取り付けられています。

建設プロセス

建設工事は2020年春に開始しました。基礎工事の後、支柱の組み立てが行われました。設置された支柱に一時的なガイロープと組み立て済みの懸架ロープが取り付けられました。支柱は工場で1つに組み立てられていて、空圧クレーンを使って組み合わせられます。橋桁をガイロープと緊張した状態になるよう、一定の間隔で、一時的なチェーンが取り付けられました。2020年11月に吊り橋はオープンしました。

橋は、Jakob AGと建設会社Thuner Bau AG、そしてKambly SAおよびトルプシャヘン自治体が共同でプロジェクトを進めました。

形状
長さ:25.75 m、幅:2.20 m、支柱間の長さ:21.40 m
ロープのスプレッド幅:23.72 m、ロープのたるみ: 2,41 m (f/l = 1/10)
支柱の高さ:5.30 m

ヤコブサービス

設計、プランニング、測定:全構造
材料供給:ガイロープ(Forte ø 26 mm、スパイラルロープ 1 × 37)、支え棒(Forte M36)Webnet (直径 3 mm ロープ、メッシュ幅 80 mm、メッシュ縦向き)
組み立て:ロープとネットの構造

Downloads