ローザンヌ(スイス), 2018

トゥイリエール・サッカーセンター

リミットなしのサッカーの楽園

ローザンヌ市では、都市再開発計画「メタモルフォーゼ(変身)」の一環として、地元のクラブが本拠地として使う新しいサッカー場の複合施設を建設しました。才能ある選手の育成・開発にはリミットを設けないサッカーパークです。

リミットなしのサッカー

ローザンヌの3つのクラブチームとチーム・ヴォーの若手チームがここを本拠地としています。9面のグラウンドで、そのうち3面は芝、6面は人工芝です。そして更衣室、クラブ事務所、カフェテリアなどの入った多目的ビル。このサッカーセンターは各チームにとって素晴らしいインフラを提供しています。敷地内の設計も最高の品質です。建築家たちは広々としたランドスケープパークを作り、隣接する「プチ・フロン」公園と接続させました。ピッチは南北の軸に沿って並んでいて、この軸が歩行者などの道としても使われています。各ピッチは、丘の地形にうまく統合するよう、別々の高さにあります。

Webnet:見えない防球ネット

周囲の景観の一部であるというセンターの性格を強調するため、プランナーは明るい材料や発光性の材料を採用しました。ヤコブ・ロープ・システムズのWebnetは防球ネットには理想的です。スリーブなしのステンレススチール製ワイヤロープネットは、半透明性が優れていて、ほとんど透明に見えます。しかも実際にメンテナンスフリーで、ボールがネットに当たっても音を発しません。

ステンレススチールメッシュの美しさが、この例で使用されている設置テクニックによってさらに向上しました。メッシュ幅50ミリで、ネットの下の部分は幅が幾分伸びているので、その結果ボールがたくさん当たるエリアの剛性が大きくなります。対照的に、メッシュの上の部分は、幅を保ちながら長さは伸びています。それによって、穴が長くなり、透明性の印象がますます強くなります。

ヤコブ・ロープ・システムズは、この5,600万スイスフランのプロジェクトに最初から関わってきました。Webnet製品以外でも、建築家のプランニングとデザインの作業をサポートしました。4,000人時以上の時間をかけて、ヤコブの専門技師たちが現場でネットを設置しました。

建築:Graeme Mann & Patricia Capua Mann, MCM Architects(ローザンヌ)
施主:City of Lausanne, Service d’Architecture

ヤコブ製品

スリーブなしWebnet Ø 2.0 mm、メッシュ 50 mm、2180 m²
現場で設置