パース(オーストラリア)

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エリザベス・キー歩道橋

歩行者・自転車用のエリザベス・キー橋は、市内を河岸とつなぎ、市の中心部にあるビジネス街を再活性化するというパース市のマスタープランの重要な部分です。この橋は、「The Island」と西遊歩道、ウィリアムズ・ランディングを結ぶ重要な連絡路であり、歩行者やサイクリングを楽しみ人にとって人気のルートです。2016年1月29日に公式にオープンしたエリザベス・キー橋はすでにパースの名所になっています。

アーチとカーブ

橋は、自転車利用者や歩行者に人気のある「橋周回コース」をそのまま維持しながら、フェリーの通行も可能にするというプランニングで建設されました。ビジュアル的にも魅力的な建築によって有名地域を活用することもねらいでした。フェリーの運航に必要なスペースを生み出しながら、ウィリアムズ・キーから橋の西端まで相当高さを変化させなければなりませんでした。そのため、Arup Associatesの設計チームは、入口付近にスロープを追加するために橋の道路面をカーブさせました。「動きの体験を強調する」ために橋の路面全体にわたってアーチを補った力強いS字型は「高さが常に変化し、絶えずカーブする」と設計チームは語っています。

手すり用にカスタマイズされたメッシュ・ソリューション

建築には透明な手すりが求められました。しかし風の衝撃に耐える十分な強さを持っていることも必要でした。手すりのデザインは橋の路面のカーブに従い、左右で垂直方向にも傾き、橋の全長に沿ってリボンのようにねじれています。こうした技術的な課題に対して、Tensile Design & Constructは、詰まり物のないカスタマイズバージョンのWebnetメッシュを開発し、布切れのような支持構造物に適合する能力を強化しました。その結果、安全面で一切妥協せず、意図した通りのデザインを満たすことができました。メッシュはオーストリアの建築基準法に定められた最大荷重を許容できるように設計されています。

モジュール式構造のメリット

メッシュは8種類のサイズのモジュールで作られ、現場でのカーブに適合し、手すりに統合されています。Tensile社が手すりの構造エンジニアリングを担当し、請負業者として最終的なソリューションを提出する前にまずコンサルティングを行いました。ネットの生産はヤコブ・ロープ・システムズが行いました。これにより、手すりとメッシュのほとんどシームレスな統合が可能になり、セクションを接合して、2つの連続するピースを作り出しました。設置の効率性を最適化するモジュール式戦略を採用することで、作業はスケジュールよりも早く完了しました。

歩行者と自転車用のエリザベス・キー橋のために建築家たちは「シンプルでピュアな構造形態」を得ようと試みました。Webnetメッシュは、そうした目標達成に役立ちました。素早く反応し、カスタマイズされたWebnetメッシュのモジュール式バージョンを開発して、設計の仕様を満たすTensileの能力のおかげで、当社の顧客であり、請負業者であるDASSH社が時間通りに橋を完成させることができました。

建築:Arup Associates(パース)
構造エンジニアリング: Tensile Design & Construct(シドニー)
文と写真: Tensile Design & Construct

ヤコブ製品

Webnet、Ø 2 mm、メッシュ 50 mm