07. 12月 2023

Jakobがサンモリッツに吊り橋を建設

サンモリッツの新しい吊り橋:Jakob Rope Systemsが、スチール製ワイヤとWebnetから成る軽量構造の建築物のプランニング、納入、設置を依頼されました。当社のWebnetを安全・耐荷重構造物として統合した橋梁建設の新プロジェクトです。

保養地サンモリッツにもう一つの名所。Jakobのステンレススチール製ワイヤとWebnetでできた新しい吊り橋が、2023年11月末から「滝のプロムナード」ハイキングコースの峡谷を横断し、2023年12月に歩行者用に開通しました。

新しい橋は支間が17.2メートルで、オーベル・ダ・ラ・レスジア川に架かっています。サンモリッツ基礎自治体は、「滝のプロムナード」ハイキングコース改修の一環として、これまであった木橋をこの橋に取り替えました。

Jakob Rope SystemsがCaprez Ingenieure AG (Silvaplana)および建設会社Nicol.Hartmann & Cie. AG (St. Moritz)と共同で、吊り橋建設のプランニングと納入を委託されました。このプロジェクトで当社は以下のサービスを行います:

  • 設計と構造解析
  • 施工図作成と組み立てのプランニング
  • テンションサポートを含む橋梁構造全体の納入と組み立て

 

吊り橋は、ステンレススチール製のオープン型スパイラルワイヤとForte継手を使用した4本の支持ワイヤで構成されています。下部にそれぞれ直径26ミリの支持ワイヤが2本、上部にそれぞれ直径22ミリの支持ワイヤが2本。これらの支持ワイヤは3つの横方向フレームを通って、両側でスチール製スパイラルテンションサポートを介して橋台に固定されています。縦方向の橋桁は、かどが折り曲げられたステンレススチール製枠材と横向きに配置された木製の板で構成されています。

Webnetは安定させる要素として機能し、歩道からの荷重を上部の支持ワイヤに伝えるために垂直に配置されています(垂直メッシュ)。これにより、吊りワイヤを追加する必要がなくなり、縦方向の橋桁の寸法を小さくすることができます。橋を補強し、橋の風荷重を伝達するために、それぞれ直径10ミリの固定用ワイヤが2本設置されています。

 

技術的詳細:

  • 2本の支持ワイヤ(上部):直径 22 mm、オープン型スパイラルワイヤ 1x19、Forte継手
  • 2本の支持ワイヤ(下部):直径 26 mm、オープン型スパイラルワイヤ 1x37、Forte継手
  • 2本の固定用ワイヤ:直径 10 mm、ラウンドストランドワイヤ 6x19
  • Webnet:両面にそれぞれ1枚、ワイヤ直径 2mm、 メッシュ幅60 mm、縦型メッシュ

施主:サンモリッツ基礎自治体
プランニングと施工管理: Caprez Ingenieure AG
施工: Nicol. Hartmann & Cie AG
設計/プランニング/納入/組立
ワイヤと橋の建設:Jakob Rope Systems