
LivingRope:ワイヤに植物
LivingRopeはワイヤロープ構造物で、吊るしたプランターに全自動で水やりができます。この新システムは、どのようにしたら建物外壁の緑化を迅速に実現できるかという問題を解決します。
どのようにしたら、建物外壁をできるだけ早く、効果的に緑化できるでしょうか?巻きひげ植物用構造物を使った垂直方向の緑化は、植物の生育する高さに応じて、完全な緑化が達成されるまで通常6年から8年かかります。そのうえ、建物が密集する都市部では、土壌に管が通っていたり、舗装されていて植物を植えるのに制限があります。既存の建物外壁の緑化で追加装備を取り付ける際は、建築上の指定事項や現行の防火規則を守らなければなりません。全体として、散水や栄養素供給、メンテナンスのコストをできるだけ一定の枠内に抑えられるように緑化を技術的に実現する必要があります。
植物をワイヤで任意の高さに配置
LivingRopeシステムは、吊るしたプランターに全自動で水やりができるワイヤロープ構造物で、これらの要件をすべて解決します。LivingRopeの設置には2か所の固定取り付け位置のみが必要です。一つは地面で、もう一つは建物外壁の一番上です。外壁はそのまま手つかずで、張りめぐらされたワイヤロープがプランターを支えて、そこから緑が育っていきます。さらに2本の細いガイドワイヤが暴風時の安定化に使用されます。プランターはメインワイヤで任意の高さに配置できるので、デザイン上かなりの自由度があります。
植物に最適な供給が行えるよう、プランターには基板が詰められています。この基板は、植物の根が育つために湿度、通気、温度調節ができる理想的な環境を提供します。しかも基盤は嵐や天候の影響を受けません。散水や栄養素供給は自動的に作動し、統合されたホースシステムを通じて供給されます。
センサーがプランターの中の湿度を監視し、湿度が下がると、散水が作動して、接続してある貯水槽から水が来ます。この貯水槽には、例えば雨水などを集めておくことができます。そしてこの水には一定の間隔で液体肥料が供給されるように制御されています。監視や制御はすべてアプリで行えるようになっていて、プランターの中の湿度や温度、前回の散水の日付と量に関する情報がアプリでわかります。水やりが緊急に必要な場合は、アプリを使ってすぐに作動させることができます。
建物外壁、室内、植物の多様性:
- 緑化はすでに一日目からすべての高さで始まっていて、30メートル以上の高さの垂直方向の緑化が可能です。
- 屋外でも屋内でも使用可能です。
- ワイヤ一本当たりのプランターの数や高さごとの配分は自由に選択可能。個々のプランターはいつでも交換または補充できます。
- ワイヤラインごとにさまざまな種類の植物、花、葉などを植えることによって、緑化の構造物を建築家がデザインし、演出することができます。
設置、固定取り付け位置 :
- 円筒形のプランターでできた緑化面は、従来の建物外壁の緑化と比べて3倍の高さ。
- 建物への固定する手間が不要。支持ワイヤと2本のガイドワイヤを取り付ける固定取り付け位置は2カ所のみです。
メンテナンス、散水、防火:
- プランターの予備栽培は、このワイヤロープ構造物に取り付ける前に行われます。
- 閉鎖型の自動散水・施肥システム。余計な水がプランターから漏れると、貯水槽に流れて戻ります。温度が5℃以下の場合、システムは排水され、10℃で再び自動的にスイッチが入ります。
- プランターは断熱構造で、自重が軽いです。サイズや形状はご要望に応じて自由にお選びいただけます。コーティングはRALカラーカタログに従って行われます。
- 基板が、水と肥料と蒸発のバランスのとれた組み合わせを実現。これにより、植物の根や成長に理想的な条件を作り出しています。
- 建物への間隔が自由に変えられるので、火災の危険を最小限にできます。プランターの間隔が自由に選択可能なので、防火区画を作り出せます。
- オプションでスプリンクラーシステムを組み込むこともできます。
- オプションで、植物の外部監視用にウェブカメラを設置することもできます。
開発者:
- 開発とエンジニアリング:Jakob Rope Systems
- 開発・販売パートナー:duroplant、ゼフティゲン(スイス)
- 園芸:Fritz & Kaori Wassmann-Takigawa, Siblingen (スイス)
- 散水技術:Bewässerung Rehムルク(ドイツ)
建物外壁の緑化と巻きひげ植物用構造物に関する当社のスペシャリストが喜んでサポートいたします。
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