27. 4月 2023

巻きひげ植物用構造物を使った中庭の緑化

中庭やアトリウムの緑化に、ワイヤ・ネットの構造物はどのように利用できるか?どのような形状や寸法が可能か?注意しなければならないことは?巻きひげ植物用構造物を使った緑化に関する最も重要な質問にJakob Rope Systemsが答えます。

巻きひげ植物用構造物を使った中庭の緑化は、空間の快適性を高めるための興味深い方法です。都市部では、緑豊かな中庭へのニーズがしばしば生じます。これまで当社では、オフィスビルや管理棟の中庭、銀行や病院、介護施設などのアトリウムに、緑化のための巻きひげ植物用構造物を計画・設置してきました。居心地のよい場所として活性化させる必要がある空間ならどこでも、巻きひげ植物用構造物で緑のスペースを作り出すことができます。

多様な形状と寸法

緑化のための巻きひげ植物用構造物は、建物に固定された水平の支持ワイヤによって構成されています。通常、このワイヤは中庭やアトリウムの壁面に固定されています。そして支持ワイヤに、実際の巻きひげ植物用構造物が取り付けられます。この構造物は、ワイヤやネット、リングや他の形状で構成することができます。

巻きひげ植物用構造物を利用することで、さまざまな形やサイズの緑化プロジェクトが実現可能になりました。つる植物が何階にもわたって成長できる円筒形や円錐台、不規則な形、巻きひげ用垂直ワイヤが、リングやその他の形状と組み合わせられて使用されます。また、水平方向や垂直方向に伸ばしたネットも可能です。

緑化構造物の効果

建物や中庭の中に緑化構造物を設置すると、視覚的、音響的、さらには嗅覚的にプラスの効果があります。空っぽのアトリウムや中庭に、緑を生育させて、いっぱいに満たすことで、植物の生き生きとした空間感覚が生まれてきます。音響にも変化が感じられるようになり、植物が騒音レベルを下げ、音を減らします。また、植えるものの選択によっては、花や自然の植生によって、ほのかな香りが生まれます。隣接するすべての部屋からは、上に向かって成長していく緑の魅力的な眺めが楽しめます。中庭やアトリウムで過ごすことが一つの素晴らしい体験になるのです。

プランニングと設置

出発点となるのは、通常、建築家やランドスケープ・プランナーによる設計です。そして、ランドスケープ・プランナーがぴったり合った植物や生育形態を選択します。これを基にして、Jakob Rope Systemsは、緑化に理想的な、巻きひげ植物用構造物をプランニングします。プランニングの際には、生育する植物の重量、希望する生育形態と方向、構造物の取り付け部に作用する力などを考慮します。これらのすべてのパラメーターから、支持ワイヤと巻きひげ植物用構造物の適切な寸法を算出します。

緑化構造物のバリエーション

緑は、さまざまな形状の植木鉢や容器から育ちます。容器は地面近くに置いたり、それぞれの階に分散させて配置したりします。そのため、背の高い植物は下から伸びてくることができます。あまり背の高くない植物は、上の方の階から統合します。地面に近いプランターは、しばしばベンチと組み合わされます。

中庭の緑化に関するよくある質問

 

  • 十分な光:中庭の緑化を成功を左右する最も重要な問題のひとつが、「植物が育つのに十分な明るさが得られる場所か?」という問いです。また、光の入射によって、植物を光に導く巻きひげ植物用構造物の形やコースも決まります。通常はランドスケープ・デザイナーが、現場の光条件をチェックし、それに基づき適切な植物や生育形態を選択します。
  • 巻きひげ植物用構造物の固定:そのために中庭の壁面には支持ワイヤの構造物が取り付けられます。ほとんどが隣接する部屋の床の高さです。当社のプロジェクトでは、プランニング段階で、ワイヤの構造物と作用する引張力をどこに配置するのが最適かを判断します。これをビルの建築エンジニアと相談しながら行っています。
  • 防火基準:プランニングの各段階で、担当の消防当局とはっきりさせておかなければならない重要な点が一つあります。プロジェクト、都市、国、建物の構造、建物の高さによって、プロジェクトの防火基準が様々なので、これを考慮しなければなりません。
  • 散水:水や栄養分は、自動制御で植物容器に供給するのが一番です。そのための最適なシステムは、ランドスケープ・デザイナーがプランニングします。統合された散水システムは、センサーによって気候条件や植物のニーズに合わせて最適に調整されます。
  • 巻きひげ植物用構造物の寿命とメンテナンス:適切に設置された巻きひげ植物用構造物は、30年から50年問題なく使用できます。養分補給や剪定、落葉時の清掃など、植物にのみ手入れが必要です。また、成長が著しい場合には、支持ワイヤに作用する引張力を定期的に点検します。成長にもよりますが、3年から5年に一度の頻度で行うことをおすすめします。

当社のプロジェクトの一部

Downloads

GreenSolutions G2 Technical

プログラムは2部に分けて説明しています。「技術編」カタログには緑化プロジェクト用の全製品と技術情報が含まれています。

desktop-monitor-download Download
Green Solutions G2 導入事例

プログラムは2部に分けて説明しています。「導入事例」パンフレットでは、緑化の可能性を示した多くのアプリケーション実例をご覧になれます。

desktop-monitor-download Download
Forte T1

Forte製品ラインは、高品質のロープとテンションロッドシステムを組み合わせています。 これにより、均一な寸法のさまざまな組み合わせ可能なコンポーネントが作成されます。

desktop-monitor-download Download