ベルン(スイス)
ユニークな鳥類ケージ
デールヘルツリ動物公園、ワシミミズク・ケージ
注意!鳥が飛行中!
広さ750m²以上、高さ10 m。ワシミミズクおよびシロフクロウ用に別々に設けられたケージは鳥たちにたっぷりしたスペースをもたらしています。人口の岩と小川が鳥類の種にふさわしい棲息場所を作り出しています。屋根を突き抜けて育っている新旧の樹木がケージを補っています。
このエリアは動物たちにとってだけでなく、訪問客にとっても魅力的なものになっています。訪問客用のトンネルはケージを横切り、カメラによって鳥たちの巣の内部を覗き込むことができ、2台のリフトタラップで3 mの高さから展望することができます。
スイスで唯一
鳥類ケージの主要コンポーネントはブラックのスリーブなしWebnetです。このステンレススチールのワイヤメッシュが、動物と自然、そして訪問客のニーズを見事に調和させるのに一役買っています。エレガントで事実上透明なメッシュのおかげで、動物への視界が遮られず、ブラックのカラーが人間の眼にはほとんど目立ちません。屋根の部分の網目には樹木用の穴が設けられているので、建設作業中に木々をまったく伐採する必要がありませんでした。
設置はヤコブ・ロープ・システムズの専門技師が現場で行いました。300スイスフランのこのプロジェクトについて、動物公園のベルン・シルドガー園長は、「これはスイスでも他には見られないユニークな鳥類ケージです」と自信を持って語っています。新しい棲み処で動物たちも幸せそうです。2018年春には、このケージで4羽の雛が生まれました。